米澤穂信著「ボトルネック」の読後感
2010年6月4日 日常 コメント (3)先日、出張の移動時間の暇潰しに読書をしようと本屋へ。
平置きの本から、「このミスすごい」の帯と、生産管理用語のタイトルに惹かれ、買いました。
つまり、予備知識ゼロです。
(音楽ではジャケ買いですが、小説では何て呼ぶのだろう?)
ここから、小説の内容に触れますので、まだお読みでない方は、ご了承下さいネ。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
内容は、タイムパラドックスの世界で、自分探しをするミステリー小説です。
主人公は、中学生の男の子リョウと高校生の女の子サキ。
2人は兄弟ですが、本来は出会うはずのない2人なのです。
それが何故・・・
いきなりですが、後味の悪い終わり方です。
しかし、その理由は、私が主人公に共感出来たからだと思います。
青春時代は、誰しも悩みます。
その中で、生き抜く為に手に入れた自分の<処世術>や<アイデンティティ>。
クライマックスで、それらが、次々と破壊されていきます。
「おいおい、それ言ったら、生きてる価値無くなるじゃん!」
の連続です。キツい!
ストーリーは、本格ミステリーではなく、私小説という感じ。
でも、ミステリーとしてのプロットは、凝っています。
タイムパラドックスというと、何でも有りのSFチックに聞こえます。
しかし、些細な事件を積み重ね、リアリティのある世界感を作っています。
更に、甘酸っぱい青春風味をトッピング!
著者の力量が、約300頁という短い中に詰まっています。
ちなみに、文章中に繰り返し出て来る「想像力」「観察」という単語。
これを、「推理」に置き換えると、探偵小説に感じます(笑)
時間の無い方に、オススメの一冊です。
平置きの本から、「このミスすごい」の帯と、生産管理用語のタイトルに惹かれ、買いました。
つまり、予備知識ゼロです。
(音楽ではジャケ買いですが、小説では何て呼ぶのだろう?)
ここから、小説の内容に触れますので、まだお読みでない方は、ご了承下さいネ。
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内容は、タイムパラドックスの世界で、自分探しをするミステリー小説です。
主人公は、中学生の男の子リョウと高校生の女の子サキ。
2人は兄弟ですが、本来は出会うはずのない2人なのです。
それが何故・・・
いきなりですが、後味の悪い終わり方です。
しかし、その理由は、私が主人公に共感出来たからだと思います。
青春時代は、誰しも悩みます。
その中で、生き抜く為に手に入れた自分の<処世術>や<アイデンティティ>。
クライマックスで、それらが、次々と破壊されていきます。
「おいおい、それ言ったら、生きてる価値無くなるじゃん!」
の連続です。キツい!
ストーリーは、本格ミステリーではなく、私小説という感じ。
でも、ミステリーとしてのプロットは、凝っています。
タイムパラドックスというと、何でも有りのSFチックに聞こえます。
しかし、些細な事件を積み重ね、リアリティのある世界感を作っています。
更に、甘酸っぱい青春風味をトッピング!
著者の力量が、約300頁という短い中に詰まっています。
ちなみに、文章中に繰り返し出て来る「想像力」「観察」という単語。
これを、「推理」に置き換えると、探偵小説に感じます(笑)
時間の無い方に、オススメの一冊です。
コメント
あ、ちなみに、
本のいきなり買いは、「背表紙買い」だと思います。
一般用語かどうかは自信がありません。(^^;)
「平置き」でも、「背表紙買い」とは、コレ如何に(笑)
ちなみに、新潮文庫で500円です。ゼヒ!
>かりキン様
流行りの本を知らないので、適当に買ってるだけなんですけどネ。
あ、<1巻買い>、私もしますヨ。
以前、京極夏彦を買って、その続きを読むのに、大変でした。