伊坂幸太郎著「重力ピエロ」の読後感
2010年7月12日 読書 コメント (6)少し前に話題になっていながら、今更読みました。
でも、好きなときに、好きな本を読むのが、読書の楽しみです。
ここから、小説の内容に触れますので、まだお読みでない方は、ご了承下さいネ。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
内容は、異父兄弟のお話です。
ミステリーに分類されるそうですが、私小説としても読み応えが、有ります。
読後の感想は、「爽快」です。
弟・春の爽やかなキャラクターが、物語を引っ張ります。
兄・泉を通して、魅力的な彼に魅入られます。
父、母、夏子など、ちょっと変わっていて、ありふれた登場人物たち。
心を痛める過去や事件もあり、アップダウンを繰り返す展開。
登場人物全てが、物語のクライマックスに関わっていきます。
そして、ハッピーエンド。
あっという間に読み終えました。
しかし、この小説、私の好きな「村上春樹」さんを、連想することが多いです。
・村上の作品「納屋を焼く」を連想する放火の喩え
・引用の多用
・同じ台詞を繰り返す
・二重構造?(この小説では、過去と現在の往復で、話が進む)
など。
ですが、新鮮味がない訳ではなく、「新しい小説」という評判は、間違いないです。
なので、この作品を評することと、この作家を評することが、同等に思えません。
もう一冊読んでみようと思いますし、それだけの魅力がある作家です。
という訳で、伊坂さんの別の著書を買ってきます。
でも、好きなときに、好きな本を読むのが、読書の楽しみです。
ここから、小説の内容に触れますので、まだお読みでない方は、ご了承下さいネ。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
内容は、異父兄弟のお話です。
ミステリーに分類されるそうですが、私小説としても読み応えが、有ります。
読後の感想は、「爽快」です。
弟・春の爽やかなキャラクターが、物語を引っ張ります。
兄・泉を通して、魅力的な彼に魅入られます。
父、母、夏子など、ちょっと変わっていて、ありふれた登場人物たち。
心を痛める過去や事件もあり、アップダウンを繰り返す展開。
登場人物全てが、物語のクライマックスに関わっていきます。
そして、ハッピーエンド。
あっという間に読み終えました。
しかし、この小説、私の好きな「村上春樹」さんを、連想することが多いです。
・村上の作品「納屋を焼く」を連想する放火の喩え
・引用の多用
・同じ台詞を繰り返す
・二重構造?(この小説では、過去と現在の往復で、話が進む)
など。
ですが、新鮮味がない訳ではなく、「新しい小説」という評判は、間違いないです。
なので、この作品を評することと、この作家を評することが、同等に思えません。
もう一冊読んでみようと思いますし、それだけの魅力がある作家です。
という訳で、伊坂さんの別の著書を買ってきます。
コメント
伊坂幸太郎作品は、とかく伏線探しが楽しいものになっています。
オーデュボンの祈りなんかは入りやすくて面白いですよ。
また、ほとんどの伊坂作品はどうも世界観が繋がっているらしいので、
ごくまれに別作品の登場人物も現れてにやりとさせます。
是非、複数冊読まれることをオススメしますよ。
村上春樹さんの本をあまり読んでいないので関連性はわかりませんが、
読後の爽快感はホントにたまらないです。複線の回収率も恐ろしいですし。
『陽気なギャングが地球を回す』が個人的にはおすすめです。
重力ピエロを読まれたなら、『死神の精度』もおもしろいと思います。
ふたつともすすめるにはベッタベタですが……w
話の内容としては、ばらまいた複線を徹底して回収していくお話でしたね。
伊坂さんは村上さんからの影響を多大に受けているので、似通った部分が多く見られます。
「ゴールデンスランバー」「モダン・タイムス」なんかもいかがでしょうか。
仙台に住んでいる身として、また同大学の後輩として応援している作家さんです。
皆さんコメをしているように、伏線の多さと回収の仕方が秀逸ですよね。
特に「ゴールデンスランバー」は、トムリンさんも書かれているように現在と過去・複数人物のエピソードの二重構造が顕著です。
序盤~中盤の緊迫しながらもどこかゆったりとした話の進み方と、後半次々と話が繋がっていく爽快さはこの作品ならではだと思います。是非お試しください。
他にも最近文庫で出た青春小説「砂漠」なんかもオススメですよ^^
読後感を書くのは、「自分の無知と知を晒す行為」と思っているので、かなり勇気が要ります。
なので、コメントを頂く喜びが、普段の日記の比にならないくらい大きいです。
それが、4件も!
チョー幸せです。
今は、出社中なので、それぞれの方へのお返事は、帰ってからさせて頂きます。
さて、コメント返しを、
>CHANG様
初めまして、いつも楽しく書いてます(笑)
他の作品ですか・・、あの探偵さんとか出て来そうだなあ。
気を付けて、読んでみます。
>M_A_Dawn様
ベタ、おおいに結構です。
ベタ返しに、村上春樹の著書のお薦めは、
初期から「ハードボイルドワンダーランド
中期から「ノルウェーの森」
です。
あ、短編集「納屋を焼く」も!
>リュウドー様
コメント来るの、期待してました(笑)
(ノクタスのデッキレシピのクイズに即答したのが、伏線かな?)
村上春樹が、影響を与える作家になるのは、自然なことだと思います。
伊坂さんは、それを差し引いても、魅力が有りそうですね。
>urdin様
同郷しかも同じ学校とは、身近なんですね。
二重構造でも、テンポが良くて、読みやすかったです。
皆さんに薦められた作品は、読んでみるつもりです。
会社の読書友達にも、薦めてみます。
皆さん、コメントありがとうございました。